2026/2/8
【安住はなぜ森下に負けたのか】
衆院選の宮城4区で、安住淳(64)が森下千里(44)に敗れた。
ひとつは、やはり油断があったのだろう。
安住氏はこれまで10回連続当選、30年以上勝ち続けているし、2021年の衆院選では森下氏に勝っている。
「あんな小娘に負けるわけがない」という油断があったのではないか。
安住氏はこれまでの長い政治活動で石巻あたりに強い地盤や支援者のネットワークを築いてきたが、支援者も高齢化してきている。
それに伴って、やはり支援者の選挙活動の量も落ちているだろう。
また、今回は安住氏は中道改革連合の幹事長ということで、他の候補者の応援で全国各地を回っていて、なかなか地元での選挙活動ができなかった。
森下氏のほうは地元でフル回転しているわけだから、追い上げられて当然。
そういう報道があって、安住氏は焦って選挙終盤に地元に入ったが、時すでに遅し。
やはり中道改革連合が浸透しきれなかった、選挙目当ての野合だと有権者に思われてしまったのも大きいだろう。
安住氏は新党をつくった張本人なので、その批判をもろに食らった。
XやYouTubeでの安住バッシングもかなり盛り上がった。
その中にはデマもあったが、いまはSNSが選挙を左右する時代だ。
安住氏はそこを甘く見ていたというのもあるかもしれない。
次に森下千里氏について見ていく。
みなさんも聞いたことがあると思うが、「辻立ちクイーン」という異名だ。
2021年に安住氏に負けてから5年間、ひたすら街頭に立ってあいさつや演説をしてきた。
2024年の衆議院選挙では小選挙区ではなく、東北ブロックの比例単独2位で当選した。
国会議員になってまだ1年くらいなので、森下氏は知識や経験は少ないが、ひたすら辻立ちするという努力は並大抵ではない。
元タレントの森下氏は名古屋出身だが、石巻あたりの地元の人も、そういう努力を見てきたのだろう。
ただの元タレントではないなという印象をもった人も多いのではないか。
では、なぜ森下氏がそこまで努力するかというと、やはり「負けず嫌い」だからだろう。
競争の激しい芸能界で生きてきたわけだから。
2021年に安住氏に負けて、闘志に火がついたのだと思う。
決起大会での勢いもすごかった。
報道でリードを伝えられても、油断せずに攻め続けた、そういう姿勢はやはり芸能界で培われたものなのかなと思う。
また、今回は高市早苗人気という追い風もあったので、森下氏は高市首相との近さを何度もアピールしていた。
森下氏は実質的には茂木派なのだが、高市首相との関係のアピールもうまかった。
そのおかげで若者の支持者も増えた。
安住氏の支持者が高齢者中心なので、ある意味、若者対高齢者のような構図もあった。
では今後どうなっていくか。
さきほど言ったように森下氏は負けず嫌いなので、大臣など、上を目指していくだろう。
一方で安住氏の状況は厳しい。
自民党に大きな問題があってガクッと落ちない限り、今後、森下氏に勝つのはなかなか難しいのではないか。

萩原圭一(はぎわら・けいいち)
埼玉県 和光市議会議員( 無所属 )/投資家・トレーダー/1982年生まれ/メディア掲載多数( みんかぶ・SPAなど )/投資顧問会社等に勤務し 36歳のとき議員当選
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