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ジョン・キングダンの「政策の窓モデル」について、新田知事との質疑内容をまとめました

2026/3/31

アメリカの政治学者、ジョン・キングダンの「政策の窓モデル」をご存じでしょうか。社会が抱える「問題」、問題解決に向けた「政策」、その実行を担保する「政治」のそれぞれ独立した流れが「合流(coupling)」したときに、大きな変革を伴うような政策が実現する、といった内容です。

富山県政においても、少子高齢化・人口減少社会の大きな社会構造変化をきっかけに、さまざまな問題が引き起こされています。その問題を解決するためには、前例主義的な政策ではなく未来志向で変革的な政策が必要です。しかしながら、それをわかっていながら取組みが前に進まないのは、最終的には、声にならない声も含めた民衆を束ねる政治的な流れが重要なのだと、感じています。

今年2月に投開票された衆議院選挙の政治的な流れは、自民党が大勝した、といった結果だけではなく、失われた30年と呼ばれたデフレの時代からの転換・脱却への強い民衆の意思が示されたもの、と私は考えています。

それを踏まえ、新田知事に答弁いただいた予算特別委員会の最後の質問を、こちらにまとめておきます。

***

(藤井大輔)

最後に、知事に富山県のグランドデザインについて伺います。

【スライド(政策の窓モデル)を掲示】

 スライド7をご覧ください。アメリカの政治学者ジョン・キングダンが提唱した「政策の窓モデル」をご存知でしょうか。『問題の流れ』『政策の流れ』『政治の流れ』、これら3つの流れが一致したときに「政策の窓」が開き、政策が実現に向けて動き出し、抜本的な改革が可能になるとされています。

現在、本県は人口100万人割れや若年女性の転出超過、それに伴う地域インフラの危機という「問題の流れ」の直只中にあります。それに対し、新総合計画が完成し、地域医療構想、地域公共交通戦略、新時代とやまハイスクール構想、未来へつなぐ行政サービスのあり方といった各種政策との整合性・統合がされつつある「政策の流れ」が生まれ、さらに、先月の衆議院選挙の結果と共に、高市内閣の責任ある積極財政という「政治の流れ」が重なり合っています。まさに今、富山県において未来に向けた政策が実現に向けて動き出すタイミング、「政策の窓」が大きく開こうとしていると感じています。

先日、自民党の公共交通PTにおいて、関西大学の宇都宮浄人教授も「費用対効果で重要なのは、政策間の整合性である。交通政策と、土地利用やまちづくり、教育政策がバラバラに進めば効果は上がらない」と明確に指摘されました 。その通りです。「高校を再編して魅力的な教育を用意しても、そこへ通うための電車やバスがなくなれば意味がない」のです。県が掲げる「幸せ人口1000万〜ウェルビーイング先進地域、富山〜」という目標も、政策間の整合性が取れて初めて県民の実感へと繋がります。

交通政策局が所管する「鉄道再構築事業」、教育委員会が所管する「高校再編」、そして知事部局が牽引する「新総合計画」。これらは決して独立したプロジェクトではありません。すべては本県の持続可能な未来を創るための「一つのエコシステム」です。

知事には、部局の壁という行政の縦割りを排し、各政策を有機的に結びつけ、強力なオーケストレーションを行う「指揮者」としての役割が求められます。富山県の「政策の窓」が開こうとしているこのタイミングで、新田知事には、富山県総合計画を軸に、各種政策の整合性を図ることで相乗効果を最大化していただきたいと、心から期待しております。県政のリーダーとしての力強いビジョンを知事にお伺いします。

(新田知事)

人口減少・少子高齢化や、労働供給の制約に伴う人手不足の深刻化など、本県を取り巻く社会経済情勢は大きな転換点を迎えている。こうした課題が県民の皆様にも認識されつつある状況は、いわば、委員紹介のジョン・キングドンの「政策の窓モデル」における「問題の流れ」にあたるのだと感じている。不勉強でこの学説は認識していなかったが、常識的に考えればうなずけるモデル。問題の流れがあり、人口減少に対し緩和と適応の両面から対応していくことは「政策の窓モデル」の「政策の流れ」に、このように本委員会において藤井委員と議論することは「政治の流れ」にあたるとも考えられる。まさに3つの流れが合流した今こそ、「政策の窓」が開いた状態であり、従来の発想にとらわれず、新たな課題にスピード感をもって対応していくべきと考える。

こうした中、昨年12月に策定した富山県総合計画では、本県の将来像や、人口減少対策などの政策の大方針を示した上で、具体的な施策については、この総合計画を羅針盤として、政策間の整合性を図りながら、各分野の計画や毎年度の予算編成で示し、機動的・一体的に推進することとしている。

こうした方針のもと、ご指摘のように、地域公共交通の確保、地域医療構想、新時代とやまハイスクール構想をはじめ、様々な政策の相互の関連性に十分留意し、各政策の整合性を図ることはもちろんのこと、政策の相乗効果が最大となるよう検討を進めてまいりたい。委員の例示、公共交通・医療提供体制・教育のみならず、すべての施策が「ウェルビーイング先進地域、富山」の実現の元に集約されるよう、関係部局連携を徹底して進めていきたい。高市政権の選挙結果に基づく流れは石破前政権とはいろんな面が変わっている。しっかり流れを読んで、高市政権の政策を最大限受け止められるよう取り組んでいきたい。

 

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藤井 だいすけ

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