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四街道市のごみ問題

2026/2/2

四街道市では、指定ごみ袋の価格が家計への負担となっているという声が、市民の皆さまから多く寄せられています。ごみ処理は生活に欠かせない公共サービスであり、その費用負担のあり方については「受益者負担」の考え方も踏まえつつ、丁寧に検証していく必要があります。

四街道市の指定ごみ袋価格

四街道市の可燃ごみ指定袋の価格は、45リットル10枚で540円(1枚54円)、30リットル10枚で360円(36円)、20リットル10枚で240円(24円)です。この価格にはごみ処理手数料が含まれており、ごみ排出量に応じた負担を求める仕組みとなっています。

近隣自治体との比較

しかし、近隣自治体と比較すると、四街道市の価格水準は決して低くはありません。

千葉市
・45L:36円/枚(360円/10枚)
・30L:24円/枚(240円/10枚)
・20L:16円/枚(160円/10枚)
※四街道市より1枚あたり18円程度安い水準です。

袖ケ浦市
・40L相当:16円/枚(160円/10枚)
・30L相当:13円/枚(130円/10枚)
・20L相当:11円/枚(110円/10枚)
※千葉県内でも低価格の部類に入ります。

値下げ・見直し事例

また、自治体による価格見直し・値下げの事例も複数あります。

幸田町(愛知県)
令和2年(2020年)から大幅値下げを実施
・45L:改定前45円 → 改定後15円(10枚150円)
・30L:改定前30円 → 改定後10円(10枚100円)
ごみ減量が進んでいることを背景に、政策的に価格を大幅に見直しました。

行橋市(福岡県)
2024年8月から約50%の値下げ(当初1年間限定、その後延長)
物価高騰による家計負担軽減を目的に実施され、ごみ排出量が減少する効果も確認されています。

秋田市
2026年7月実施予定で、ごみ処理手数料を約6割引き下げ
45リットル10枚が632円から約362円になる見込みです。長年全国的に高額と指摘されてきた水準を、市民の声を受けて見直す判断です。

名護市(沖縄県)
2018年から20リットル以上の指定ごみ袋を半額に値下げ
市民からの「ごみ袋が高すぎる」という意見を反映した制度改正です。

四街道市の価格水準の位置づけ

一方で、千葉県内でも南房総市のように四街道市と同程度の価格設定をしている自治体もあります。
このように、指定ごみ袋の価格は自治体によって大きく異なり、四街道市は近隣や全国的に見ても負担感の強い水準の一つと言えます。

受益者負担と生活への影響

受益者負担の原則は、ごみの減量や分別意識の向上に有効です。
しかし、子育て世帯、高齢者世帯、介護が必要なご家庭など、ごみ排出量が多くなりやすい世帯にとっては、袋の価格が生活の重荷となるケースも少なくありません。

ごみ処理の公共性と負担のバランス

ごみ処理は個人の利便性だけでなく、地域全体の衛生・安全を守る公共性の高い事業です。
どこまでを個人負担とし、どこからを税などで支えるかのバランスが重要です。
近隣自治体との比較や、上記のような値下げ事例を参考に、四街道市の価格が本当に適正かを改めて検証し、市民に透明性をもって説明することが大切です。

次期ごみ処理施設の現状

また、四街道市の全体的なごみ行政についても、最近の動きをお伝えします。現在、四街道市では三島地区にあるクリーンセンター(ごみ焼却場)が稼働していますが、老朽化が進んでいるため、次期施設の整備が課題となっています。
以前、吉岡地区への移転・新設計画が進んでいましたが、2018年に建設用地の土壌から環境基準を超える有害物質(フッ素など)が検出され、さらに土砂の汚染や地下水の汚染も確認されたため、対応に多額の費用を要するとして、2025年11月に市長が計画の中止を発表しました。
これにより、吉岡移転は断念されました。

八街市との広域化検討

今後は、2024年3月に八街市と締結した「ごみ処理の広域化の可能性の検討に関する覚書」に基づき、両市で共同のごみ処理施設の建設・運営を検討する方向で進んでいます。
現在、両市による協議を進め、広域連携を具体化する予定です。この広域化により、効率的なごみ処理が実現し、将来的な費用負担の軽減につながる可能性がありますが、市民の皆さまの意見を反映した透明性の高い議論が求められます。

今後は単純な値下げか据え置きかではなく、
・一定量までは低価格にする階層制
・子育て世帯・高齢者世帯向けの減免拡充
・定期的な価格見直しと市民意見の反映
など、より柔軟で公平感のある仕組みを検討していくべきです。さらに、次期ごみ処理施設の広域化計画も含め、全体として持続可能なごみ行政を推進します。

指定ごみ袋の価格や施設整備は、市民が行政の姿勢を最も身近に感じる指標の一つです。
だからこそ、その根拠と妥当性を市民の皆さまと共有し、納得いただけるごみ行政を進めていきたいと考えます。

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著者

宮城 そういち

宮城 そういち

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