2026/3/20
【卒業】
そう言えば先日、自分の卒業式ってあんまり泣けないよねぇ…泣いたことないよねぇ…と夫と話しましたが、正直、私たちは自分の卒業になんの思い入れもなかったのだと思います。
たぶん私たちにとって「卒業」はあまり難しいことではなかったし、卒業=進学で、先のことに気持ちが向いていたから。
中学も高校も、入学したらよっぽどの事がなければ卒業できるし、卒業は進学の通過点でしかなかった、そんな印象です。
娘の高校卒業もそんな感じでした。
休まず毎日行くのが普通で、学業もできる限りの好成績を取れるようがんばり、部活も頑張り、たくさんできた友達と一緒に卒業するは当然として受け止めていました。
でも、息子は違った。
息子は小さい頃からのんびりマイペースな子です。
赤ちゃんの時の病気の後遺症からか発達の凸凹もあり、集団生活に馴染めないところがありました。
元々、学校というところがあまり好きではなかった息子は、中学2年生の春に始まった嫌がらせによって不登校になり、その後の中学校生活のほとんどを学習相談室(今の教育支援センター)で過ごしました。
学習相談室を居場所に心を回復した後、卒業間際に学校に復帰し、みんなと卒業式を迎えました。
高校は不登校経験者も通いやすいと言われる三部制の県立松戸南高校に。
松戸南高校には午前部と午後部と夜間部があり、3年制と4年制も選べます。
つまり、どこの時間帯の授業をメインにするか、頑張って3年で卒業するか、ゆっくり頑張って4年で卒業するか、選択することができます。
ただし、いずれの選択肢でも、県立高校の普通学科だった娘と比べ、授業日数も授業時間数も遥かに少なく、しかも二期制で毎年"秋休み"があるのんびり具合。
制服もセレモニー以外は着なくて良いとあって、校内には私服・制服・ジャージが入り乱れていて自由な雰囲気。
4年制があるので、一緒に卒業する"先輩"がたくさんいて、上下関係も薄そう。
クラスも不登校経験者が多いからか、お互いに気を遣える子が多く、嫌な雰囲気ではない。
それでも息子は2年生の途中から、授業をサボるようになり、いくつもの単位取得が難しくなりました。
義務教育と違い、高校は単位が取れないと卒業できません。
息子自身も、入ったからには卒業したいという意思はあるけど、頑張れない。
1度傷ついて学校を離れた経験のある子には、たぶん"学校"という空間にずっといること自体がけっこう疲れる大変なこと。
無理強いして出席させることはできないし、してはいけない。
担任の先生に何度もご迷惑を掛けながら、親子で幾度も話し合い、私たちが目指すのは「卒業」であることを共有。
「気分によってサボってもいいから、単位取得に必要な"授業の半分の出席"は死守すること」という、とっても低いハードルを設定し、この2年を何とか乗り切りました。
全科目、全授業、ギリギリ半数以上しか出席していない。
計算ミスで半分以上サボってしまい、落とした単位もあります。(-ω-;)
本人曰くテストの点数は悪くないけど、半分しか出席していない生徒の評価が高いはずはなく、決して褒められた成績ではありませんでした。
それでも…
なんとか18歳で高校を卒業できました。
通過点ではない、ちゃんとしたゴールとして意識した、とても大事な卒業でした。
さて、同じ学年の子達は、当然のように進学していきますが、卒業できるかが常にギリギリだった息子は、卒業の先を考える余裕がありませんでした。
本人は焦る気持ちもあるようですが、今後のことはじっくり考えて、ゆっくり歩み出せればいい。
焦ってもいいことないし、親として望むことは一つだけ。
「幸せだったと思える生涯にすること」ですから。
今はとりあえず、卒業おめでとう!!
#松戸南高校 #高校卒業 #三部制 #不登校 #発達障害グレー

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