2026/4/10
表題の本を読んでいます。冷戦終結からウクライナ戦争までの期間を主な対象期間として考察する内容で、点で捉えるのではなく、それ以前からの長期的な潮流や変遷を加味して捉えようとする論調です。特に前半は観念的な記述も多く、頭に入らない部分も多々ありました。例えば、「自由 民主主義」を並列的に並べることにはそれほど違和感はないと思いますが、本書では「民主主義 新自由主義 クローバリズム」をユートピアニズム(理想主義)として一括りにする記述があります。二巡目を読んで気付いたのは、この定義はあくまで100年前のイギリスを前提にしており、現代の日本の感覚とは違って当然です。序盤で定義を押さえておかなかったのは初歩的なミスですが、この手の本はやはり一巡ではなかなか読みきれないなと感じます。
書かれた内容全てには賛同しませんが、長期的な潮流という視点を持つことは参考になります。また、バイアスがかかっているであろう事は考慮する必要がありますが、多数の有力者の回顧録からの引用もあり、「相手方はその時どう考えていたか」を多面的に見る機会を与えてくれます。
まもなく二巡目が終わるので、三巡目に入ろうと思います。
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ホーム>政党・政治家>石川 つばさ (イシカワ ツバサ)>【書籍】危機の三十年 冷戦後秩序はなぜ崩壊したか 著 細谷雄一